コラム:美容鍼の最先進国は?


皆さん、お疲れ様です。日本メディカル美容鍼協会事務局の川畑です。

今回のコラムでは、「美容鍼の最先進国がどこか?」を考えるため、2つの視点で検証してみたいと思います。

では、さっそく、最初の方法から検証してみましょう。



googleインデックス数で「情報量」を知る


アメリカや韓国では、「女優さんたちが美容に鍼を取り入れている」なんて見聞きしますが、実際に美容鍼って流行っているのでしょうか?

もちろん米国在住の人に聞けば、その人の主観的情報は手に入るのですが、何事も客観的データで分析することも大切です。

その答えを見つけるのに適切なのは、やっぱりインターネット(google)が一番!
というわけで、まずはgoogle検索結果のページ数(インデックス数)で比べてみましょう。

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「美容鍼」=201万件
「美容鍼灸」=624万件
「cosmetic acupuncture」=38万4千件
「facial acupuncture」=42万8千件
「한방침」=49万5千件

※平成29年10月5日現在
※他にも候補のキーワードはあると思います。
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英語圏、韓国でのインデックス数と比べ、圧倒的に日本が多いのがわかります。
インデックス数が多い=情報が多いということですから、単純に日本のほうが英語圏や韓国より10倍以上、美容鍼の情報が多いということですね。

情報が多いということは、それを発信する事業者・メディア・利用ユーザーも多いということです。
ちなみに、国ではなく、各国の都市で比較した場合も同様の傾向にあります。



googleトレンドで「需要・興味」を知る


さて、次は私が好きな「googleトレンド」で、人々の需要・興味を比べてみましょう。

見づらくて恐縮ですが、下図は、2004年~2017年現在までの、日本・英語圏・韓国それぞれの美容鍼関連キーワードの検索数のトレンドです。
※画像クリックで拡大されます。

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赤=美容鍼(日本)
緑=facial acupuncture(英語圏)
黄=cosmetic acupuncture(英語圏)
青=미용침(韓国)

※平成29年10月5日現在
※「미용침」の検索数は少なすぎて検出されないので「한방침」で比較
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結論として、2013年くらいまでは「美容鍼」に対する日本と英語圏の人々の検索数(=興味・関心)はほぼ同じくらいだったのですが、ここ3~4年、日本の伸びがぶっちぎりなのがわかります。

逆に英語圏は10年以上前は結構ニーズがあったのに、日本のようなブレイクスルーは起きずに人々の興味は下火になり、今に至ると見てとれます。

10年以上前に米国で少し流行した美容鍼は、日本に渡り、日本で独自の進化を遂げた結果、いつの間にか逆転していたのです。



今や日本が美容鍼の最先進国!だからこそ・・・


各国を比較する視点は、専門店舗数の比較などまだまだありますが、今や日本が世界をリードする美容鍼の先進国だということは間違いありません。

しかし、本当の先進国になるためには、「量」と共に、「質」が重要になります。

美容鍼が「国民に必要とされる当たり前の美容法」になるためには、美容鍼を担う先生方一人ひとりが、知識も技術もレベルアップしないといけないのです。

それが達成されてこそ、その先に「美容鍼」と「鍼灸」のさらなる繁栄が生まれると私は信じています。

共に学び、共に成長しましょう!


次回の「1Day基礎コース」は、平成29年12月3日に開催します。

JMCAA美容鍼研究支援助成金


名称:
JMCAA美容鍼研究支援助成金


目的:
日本メディカル美容鍼協会(JMCAA)では、安全で効果的な美容鍼の確立と普及を目指し、また美容鍼灸学の発展に寄与することを目的として、美容鍼の有効性・安全性に関する研究を行う研究者を支援します。


支援の内容:
対象研究の研究費助成


対象研究:
① 美容鍼の有効性を検討する研究
② 美容鍼の安全性に関する研究


研究期間:
最大2年間


助成金額:
1研究当たり300,000円以内


公募期間:
平成29年9月15日~平成29年10月31日
※公募期間は、予告なく変更になることがあります。


採用件数:
最大2件


応募方法:
所定の応募書類をメールにて提出してください。
本プロジェクト助成への応募を希望する方、またご質問がある方は、下記までメールにてご連絡ください。
応募書類については、メールにて返送させていただきます。

JMCAA美容鍼研究支援助成金担当宛
info@jmcaa.net


応募資格:
下記①と②の両方に当てはまる研究者
① 日本国のはり師きゅう師免許所持者、または医師免許所持者
※応募書類提出時に免許証の写しを提出いただきます。
② 大学、または法令上研究機能をあわせ有する病院に所属する研究者


審査基準:
① 研究計画・予算が公募内容に沿っており、実行実現性があること
② 研究実施可能な研究組織に属していること
③ 過去の研究実績と論文発表の業績


助成金受給者の義務:
本プロジェクトの支援を受けた研究者は、下記の義務が生じます。
① 助成金支給の対象となった研究の期間内の完了
② 助成金の適正使用
本助成金は、受給決定後に送付する「研究助成金の使途に関する注意事項」に従って使用ください。
③ 研究報告・収支報告の提出
研究経過・収支については、毎年度末に中間報告を提出してください。
また研究終了後3か月以内に研究報告・収支報告を提出してください。収支報告には、領収書等の証拠書類を添付してください。
④ 本助成金によって行われた研究を論文等(学会・研究会発表も含む)で発表する場合は、日本メディカル美容鍼協会の助成を受けて行った研究である旨を明示してください。
⑤ 研究開始前に、研究倫理委員会等で承認を得てください。


助成金の返還:
① 助成金受給者の義務に背いた場合、対象の研究助成金は返還していただきます。
② 研究の継続が研究者側の都合で困難となった場合、対象の研究助成金は返還していただきます。
③ 研究終了後、研究助成金に用いた研究費の総額が助成金額に満たなかった場合、その残額を返還いただきます。


審査結果:
審査結果は、申請者宛にメールで通知します。
別途、採択書や承認通知等、書面にてのご用意はございません。本メールをもって代えさせていただきます。
なお、審査基準および個別の審査内容の詳細等については、一切お答えできませんのであらかじめご了承ください。また、採否にかかわらず、ご提出いただいた書類の返却は行いません。


助成金の交付:
審査結果通知後、申請者の個人口座に助成金を振り込みます。

第1回「1Day基礎コース」開催報告

平成29年7月23日(日)に、都内にて本協会主催「第1回 1Day基礎コース」(参加者19名、スタッフ3名総勢22名)が開催されました。
12時にスタートしたセミナーを、写真を交えて振り返っていきます。


まず第Ⅰ部は、「立体造顔美容鍼®基礎技術の座学」からスタートしました。
皮膚・顔面の筋肉の構造、知っておくべき美容医療の知識、美容医療と美容鍼の効果や特徴の違い、鍼通電による電気筋刺激の効果理論、立体造顔美容鍼®の基礎技術の手順、低周波治療器の使い方、抜鍼技術などについて動画を交えてお伝えいたしました。
皆さん、一生懸命配布資料にメモを取られていたのが印象的でした。



第Ⅱ部は、「立体造顔美容鍼®基礎技術の実技練習」です。
お隣通し二人一組でそれぞれ実技練習をします。
立体造顔美容鍼®の基礎技術では、首肩の筋肉のほぐしから始まり、表情筋・骨格筋に刺鍼・通電するリフトアップ技術と、ほうれい線・目の下のクマ・眉間のしわへの症状別刺鍼技術、抜鍼技術を学んでいただきます。
皆さん、見本動画を見ながら、刺鍼する筋肉の場所や深さ・角度、通電方法を練習いただき、分からないところはその都度講師陣の指導を受けながら実技練習が進んでいきました。



第Ⅲ部は、「美容鍼のカウンセリング」です。
本セミナーでは、症状別カウンセリング、内出血カウンセリングの基本トーク例を資料にて配布します。
まずは講師の岡本が、カウンセリング用の画像資料に沿って、基本カウンセリングトーク見本を皆さんにお伝えしました。
そのあとは、参加者の皆さんにも、カウンセリング用画像に沿って、カウンセリングトークのロープレ練習をします。この日は、顔のたるみと内出血について、お隣通しでお互いに画像を見せながら基本トークを話す練習をしました。
カウンセリングのトーク練習をすることってなかなか無いと思いますが、皆さん、前向きに楽しそうに取り組んでいらっしゃいました。



そして、いよいよ第Ⅳ部では「立体造顔美容鍼®基礎技術の実技テスト」です。
皆さん本日2度目の実技ということもあって、とても手早く上手に刺鍼・通電されることに驚きました。
19名全員が制限時間内に2つのチェックポイントをパスし、無事全員が実技テストに合格!
立体造顔美容鍼®の基礎技術は、手順がわかりやすく再現性が高いため、習得のスピードも速く、明日からの施術にすぐに活かしていただけることを再確認いたしました。



セミナー終了後は、質疑応答や協会からのご案内をさせていただき、全員で集合写真をパチリ!
皆様、大変お疲れさまでした!



◆◆◆アンケート結果の公開◆◆◆
(回答数18名/参加19名中)


Q1:本セミナーに参加されて、全体の満足度を教えてください。
非常に満足:13名
満足:4名
どちらでもない:1名
やや不満:0名
不満:0名
Q2:本セミナーの配布資料について、満足度を教えてください。
非常に満足:13名
満足:4名
どちらでもない:1名
やや不満:0名
不満:0名
Q3:本セミナーの参加費について、受講後のご印象を教えてください。
安いと思う:1名
やや安いと思う:2名
適正だと思う:11名
やや高いと思う:4名
高いと思う:0名


「第2回 1Day基礎コース」は、平成29年10月1日に開催します。
すでに半分の席が埋まっておりますので、ご検討中の方はお早めにご検討ください!

消費者庁による無資格施術に関する注意喚起

平成29年5月26日に消費者庁から、「法的な資格制度がない医業類似行為の手技による施術は慎重に」というリリースが発表されました。
実際のリリースは、消費者庁のホームページに掲載されていますので、ぜひご一読ください。

リリースの要旨を簡単にまとめると、「無資格者による施術事故がたくさん報告されているから、国民の皆さんそれらの施術を受ける際は色々と気をつけましょうね」というものです。

逆に、「安全かつ有効な施術を提供していれば、無資格でもこれまで通り営業自体には縛りはない」とも読めます。

今後も無資格者によるリラクゼーション施術や整体・カイロ施術自体が営業禁止となる可能性は低いと考えられますし、国の対策としては、今回のような消費者への注意喚起や業界団体への注意喚起、また問題が発生した各企業への行政指導が中心となっていくでしょう。


もちろん、鍼灸師、柔整師、あマ指師は、最低3年間は国家資格を取得するための勉強を積み、その知識レベルを証明する国家資格を有しているので、無資格者と同列で語られるべきではありません。

ただ、その一方で、医療事故を起こす可能性があるのは有資格者も同じです。

美容鍼が広がるのはとても良いことですが、同時に、医療事故によるトラブルが起きないよう、また美容鍼に関してこのような警告が出ないよう、美容鍼を提供する一人一人がより研鑽を積み、高い知識レベル・技術レベルを持って施術を提供する必要があります。

日本メディカル美容鍼協会(JMCAA)では、美容鍼施術による内出血について、説明同意書の基本雛形を提供しております。
これから美容鍼を始めるという皆様、また説明同意書を使用していないという方は、ご参考いただけますと幸いです。
また協会主催セミナーでは、正しいカウンセリングやリスクマネジメントについてもお伝えしていますので、自信がないという方はぜひご参加ください。


■本ニュースに関するお問い合わせ
日本メディカル美容鍼協会 事務局
info@jmcaa.net