JMCAA会員インタビューvol.30 中石 真人先生

JMCAA会員インタビューvol.30 中石 真人先生

2021.03.27

新型コロナウイルスが日常生活に大きく影響するようになってから、1年が過ぎようとしています。
1年前はまさか「数年にわたって日常生活が大きく変わることになる」とは想像もできなかった方も多いのではないでしょうか。
こんな歴史的な変化のなかで、美容への学びや技術習得の歩みを止めず、前を向いて進む方のお話を伺うだけで、こちらも前向きな気持ちになれます。
今月も、地域に新しい技術を広める先生のお話を伺えました!

 


 

 

JMCAA公認 立体造顔美容鍼®
上級技術マスター鍼灸師
中石 真人先生

 

第30回目は、広島市中区で「なかいし鍼灸院(美容鍼サロンHARI51併設)」を運営されている中石 真人(なかいし まさと)先生です。

中石先生が鍼灸と出会ったのは野球部の活動に打ち込んでいた高校時代。内野手だった中石先生は、慢性的な肩の痛みで練習に集中できないことが長く続いたそうです。

鍼灸をすすめられ藁をもすがる思いで治療を受けたところ、鍼を打たれた瞬間こそ「痛い!」と感じたものの、直後からはっきり効果を感じ、長く悩んでいた痛みがなんと1回の施術で解消。部活引退を前に進路を決める際「やりきった野球の次の目標」として、鍼灸師の道を選ばれ、鍼灸大学に進学されました。

病院で働きながら、社会人3年目には柔道整復師の資格を取るための勉強をスタート、28歳で地元広島に鍼灸院を開院と、順調に鍼灸師としてのキャリアを積まれた中石先生に、美容鍼灸に対する思いや学びのスタイルを伺いました!

 

(聞き手:フリーライター・キャリアコンサルタント 沼田絵美)

 

 

 

沼田)まずは、JMCAAのセミナーに参加された理由を教えてください。

 

先生)美容鍼灸について学ぼうと思ったきっかけは、実は自分自身のためではありません。

当時運営していた鍼灸院に、もう一人スタッフを雇っていました。しかし、どうしても院長である私の指名割合が多くなってしまいます。そのスタッフのために治療とは違う新しいメニューを開発しようと考えて、鍼灸専門誌で存在を知っていた美容鍼灸を検討することにしました。そのためにはきちんと院長である私が責任をもって理解し、実践できなければいけません。調べ始めたら、自分も真剣に勉強したくなりました(笑)

「美容鍼灸 セミナー」と検索すれば、たくさんの候補が出てきます。そのなかでJMCAAを選んだのは、「医師との連携が取れていたから」です。ほかのセミナーでは鍼灸師とドクターの連携について触れている団体は多くありません。

治療でも、西洋医学をベースに、医療用語できちんと説明できるかを大事にしています。

 

 

沼田)立体造顔美容鍼®上級技術マスター認定鍼灸師を目指そうと思ったきっかけはなんだったのでしょうか?

 

先生)私は、基礎技術に申し込んだはじめから基礎技術だけでなく、上級技術マスター認定まで学ぶと決めていました。やはり、時間とお金という投資をした結果が、自分に返ってくるのだと思います。

 

 

沼田)基礎技術と比べて上級技術を習得するために苦労された点はありますか?

 

先生)正直なところ、「苦労」と感じたことはありません。しかし準備をすること、自分の頭でしっかり考えることは必要です。実技の前には、動画で予習をしました。この予習はとても大事なことです。

もちろん、難しくないという意味ではありません。みなさんが「苦労」とお話しされる「今までの鍼灸との違和感」は、実際に今でも感じます。でも、その「違和感」は克服しなくてもいいと思っているのです。

何が難しいと感じるのか、例えば極端に「僕にとってやりやすい方法」と「やりにくい方法」どちらも大阪会場講師の松下先生にチェックしてもらったところ、「やりにくい方法」の方がきちんと効果を出せるとわかった。もちろん僕にとってです。

しかし、やりにくいからと言って「効果」をあきらめることはできません。「結果」にいかにこだわるかということが大切だと考えています。

 

 

 

 

沼田)JMCAAで技術や理論を学んだことで、鍼灸師の仕事にどのようなプラス効果がありましたか?

 

先生)可能性が広がりました。治療の鍼は、「良くなったら終わり」です、しかし、美容は違います。美容鍼サロンHARI51をなかいし鍼灸院に併設オープンしたのは2021年の1月から。まだ始まったばかりですが、実はほとんどのお客様は治療後に美容に興味をもって継続してくださる方ばかりです。

もう一つは、美容に対する考え方が広がったことです。治療では「痛みをとる」という結果を求めます。しかし美容は、「自分が満足すること」「自分が楽しいと思えること」を大切にする価値観があるということは、男性である私からは新鮮でした。お客様や美容師さんなど、女性に相当質問しましたよ!

 

 

沼田)鍼灸師として一番大切にしていることを教えてください。また、院のアピールポイント、もしくはこだわりを教えてください。

 

先生)鍼の技術はもちろんプラスアルファである聞くこと、見抜くことに力を入れています。お客様によって同じ症状であっても使う言葉を変えるなど、小さな工夫を積み重ねています。

 

 

 

 

沼田)晴れて上級技術マスター認定コースを修了されましたが、これからお仕事でどのように生かしていきたいですか?もしくはどう生かしていますか?

 

先生)「治療あっての美容鍼」ここを活かしていきたいですね。

対象が幅広い美容鍼灸をきっかけに、治療につなげたいとお考えの方も多いと思うのですが、私は逆です。治療では完結してしまうクライアントとの関係を、美容鍼があることでずっと続けられる。その関係性のなかで、体の不調があれば早期に対応・メンテナンスができる理想的なつながりができあがると考えています。

 

 

沼田)JMCAAの会員になって良かったなと思うことを教えてください。

 

先生)新しい情報が定期的に入ることです。常に進化していくことが必要です。医療では「1年前と違う」ことは当たり前。常に勉強し、新しく良いものは取り入れていきたいです。もう一つの公認技術である「ICCO式美顔はり」ももちろん学んでいます!

 

 

沼田)最後に、これから上級技術マスター認定コースを受けようと思っている人へ一言アドバイスをお願いします。

 

先生)美容鍼灸を、きちんとした形でお客様に提供したいなら受講すべきと思います。確かに無料のセミナーも、さまざまな団体で用意されていますが、最後まで学びきることをおすすめします。「さわり」だけで学べるものはそれなりの結果。大変さは必ず自分の糧になりますから!

 

 

~取材を終えて~

 

取材では先生方の「人となり」を伺いたくて、皆様にお届けする「定例の質問」以外にもたくさんの質問をさせていただきます。実はそちらにも心動かされるエピソードがたくさん出てきます。

中石先生のお話で思わず「すごい!」と声が出てしまったお話を最後にご紹介します。

28歳で自分の鍼灸院をオープンされる前に、地元広島では体験できない「自分の考え方に合う治療方法を実践する東京の鍼灸院」をリストアップ。なんと3か月もの間、マンスリーマンションを借りてその治療方法を実践している鍼灸院を1軒ずつ、すべて自腹を切って体験して回られたそうです。


調べる時はとことん調べる」という中石先生が選んでくださったJMCAA。
これからもご期待に応えるべく進化し続けていかなくてはなりませんね!

 

 


 

<店舗情報>

 

なかいし鍼灸院(美容鍼サロンHARI51併設)
〒730-0012広島市中区上八丁堀4-28 松田ハイツ702
TEL: 050-1255-9166

 

 

 

 

 

 

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