「JMCAA会員インタビューvol.17」を配信します。
鍼灸師として長いキャリアをお持ちの先生に、さまざまな美容鍼灸団体のなかからなぜJMCAAを選ばれたのか?立体造顔美容鍼®の技術習得に要した時間はどれくらい?など、上級技術マスター鍼灸師資格取得を検討中の先生方の参考になる質問にご回答頂きました!
JMCAA公認 立体造顔美容鍼®
上級技術マスター鍼灸師
木ノ内愛佳先生
今回インタビューさせていただいたのは、埼玉県上尾市「大野接骨院」でのお仕事に加え、美容鍼灸に特化した「向日葵鍼灸院」を運営されている木ノ内愛佳(きのうちあいか)先生です。
鍼灸師として20年のキャリアを持ち、柔道整復師・訪問介護員の資格も活かして接骨院で地域の健康を支えてこられた木ノ内先生。外傷やスポ-ツ障害でお悩みのお客様と接することが多い環境で、症例研究にも取り組まれるなど着実にキャリアを積み重ねた鍼灸師ならではの「着眼点」をお聞かせいただきました。
(聞き手:フリーライター・キャリアコンサルタント 沼田絵美)
沼田)まずは、JMCAAのセミナーに参加された理由を教えてください。
先生)私が美容鍼灸を知ったきっかけは、芸能人のSNSでした。興味を持って鍼の参考書や解剖学の教科書を見直してみても、「お顔」についてのページ自体がほとんどない状態(笑)今から5年ほど前だったと思いますが、当時はまだまだ体系だって美容鍼灸を学べるような環境はありませんでした。
とりあえず「顔に触れる」という経験を積むか、と考えてフェイシャルエステの講座を受けてみたものの、やはり鍼とはまた違います。
20年近く鍼灸師として、柔道整復師として症例研究にも取り組んできたので、やはり理論に基づいた美容鍼灸を学びたかったのです。
そんななか、生理学や解剖学に基づいて実践的に解説されているJMCAAの動画を見て、「私が学びたかったのはこれだ!」と思いました。
沼田)立体造顔美容鍼®上級技術マスター認定鍼灸師を目指そうと思ったきっかけはなんだったのでしょうか?
先生)実は私、基礎講座を受けてから上級技術マスター認定講座を受けるまでは1年半ほど時間が空いているんです。というのも、私は中学生、小学生、幼稚園生3人の母でもあるのですが、そのころは本当に仕事に家庭に手いっぱいで…。
それだけ時間が空いてしまっても、「絶対に上級技術は役に立つ!」という気持ちは消えませんでした。基礎技術を学んで、まずは友人や家族に施術したのですが、とても手応えを感じたからです。
上の子が中学に入り、時間的に少し余裕ができたこともあって上級をスタートしました。とはいえ、忙しいことには変わりなく。主人に協力してもらえる土日中心に、JMCAAの皆さんにもスケジュール調整して頂いたり、名古屋会場に振り替えたりしながら頑張りました!
沼田)基礎技術と比べて上級技術を習得するために苦労された点はありますか?
先生)やはり、それまでとは全く違う手技の感覚をなじませるのに苦労しました。長い中国鍼でも、短い鍼でも、扱いには自信があったのですが…。講習のたびに軌道修正をして、帰宅したら家族を実験台に練習しました。丸いものを見ると引き上げたくなりますね(笑)
なんとか、「イメージ通りに手が動くようになったかな…?」と思えたのはスタートして1ヶ月半くらい経ってからです。70代の父まで実験台にした甲斐がありました。もちろん、父の顔もしっかり上がりましたよ!
沼田)JMCAAで技術や理論を学んだことで、鍼灸師の仕事にどのようなプラス効果がありましたか?
先生)きちんとエビデンスに則った施術ができる、「安心」を提供できるという実感を持って、接骨院の同じ敷地に美容鍼専門の「向日葵鍼灸院」をオープンしました。完全ご予約制の、プライベートサロン的な運営をしています。美容に関することですから、特別な時間もご提供したいです。
沼田)鍼灸師として一番大切にしていることを教えてください。また、院のアピールポイント、もしくはこだわりを教えてください。
先生)体の不調に対してトータルにお客様の体をみることができる、という自信があります。
例えば、「首が痛い、目も疲れていて開かない…」とご相談に見えた男性のお客様に、「目が下がっていますね~このあたりスッキリ引き上げることもできますよ」なんて会話から「ほうれい線消したいなあ」というご相談になったりすることが珍しくありません。
80代のお客様から、「ケガもよくなったし、お化粧ノリが良くなったわ!」なんてお声が聞けるのは本当に嬉しいです。
沼田)晴れて上級技術マスター認定コースを修了されましたが、これからお仕事でどのように生かしていきたいですか?もしくはどう生かしていますか?
先生)年齢や性別関係なく、リピートしてくださるお客様が本当に多いです。当然、お悩みもそれぞれ。その方々に、オーダーメイドの施術をご提案できるのが上級技術マスターの強みです。
沼田)JMCAAの会員になって良かったなと思うことを教えてください。
先生)講師の先生方はもちろん、鍼灸師の先生方との交流が本当に密で、私にとって大切な場所になっています。一つのチームとして、優しく迎えてくださるので、毎回楽しんで参加できます。
それから、勉強になることが本当に多いですね。例えば、「整形手術を受けた方の症例」「免疫力が低下している方の症例」など、なかなか経験することが少ないケースについて全国の先生方から報告をいただけます。自分にも心構えができますし、実際に来店されたときも対応できる幅が広がります。
「相談できる場所がある」安心感があります。
沼田)最後に、これから上級技術マスター認定コースを受けようと思っている人へ一言アドバイスをお願いします。
先生)立体造顔美容鍼®は、お客様を笑顔にできる最高の技術です。
「お疲れ」の状態で来店されたお客様が、輝いた笑顔で帰られるのを見ると、本当に「仕事していて楽しいな~」と思えます。
ケガからの回復には、「即効性」はありません。薄皮を一枚ずつ剥がしていくようなゆっくりした回復のお手伝いが中心です。でも、美容鍼灸はその場で効果が実感できる施術です。
「気持ちをアゲる」ことができるんですよ!とお伝えしたいです。
~取材を終えて~
「美容鍼灸の勉強はしたいと思っているけれど、なかなか時間を作ることが難しい…」こんなお悩みを抱えている方にも「私にもできるかな?」と思っていただけたのではないでしょうか。
お仕事をしながら、母として、娘として、妻として、フルに活躍されている木ノ内先生ですが、笑顔はまるで女子高生のようなチャーミングさ。
「昔からのお客様から、先生は変わらないね~と言われませんか?」とお尋ねしたところ、
「今でも愛佳ちゃん、なんて呼ばれちゃうことも…あ、でも『いやいや、先生って呼ばなきゃいけないね』なんて言ってもらってますから~!」とお客様との愛されエピソードを教えていただきました。
そんな「可愛らしさ」と「理論・エビデンスの追求」の両面をお持ちの木ノ内先生に、先生の魅力が伝わる素敵なインタビューをさせていただきました。
木ノ内先生、ありがとうございました!
<店舗情報>
大野接骨院・向日葵鍼灸院
〒362-0064 埼玉県上尾市小敷谷1ー1
TEL: 048-856-9511