「JMCAA会員インタビューvol.7」を配信します。
この記事では、認定講師や上級技術マスターの先生にインタビューさせていただき、皆さんが認定コースを取得されるまでのいきさつや、立体造顔美容鍼®の技術をどのように生かしているか、さらに治療院のことなどを伺ってまとめました!
JMCAA公認 立体造顔美容鍼®
上級技術マスター鍼灸師
三牧正先生
第七回目は、京都府京都市で「美容鍼サロンHARICA」を開業されている三牧正(みまきただし)先生です。
この「美容鍼サロンHARICA」は、京都で唯一の会員制美容鍼サロンだそうです。また、三牧先生は京都で開業されている院で、上級技術マスターを習得された初めての方です。
「京都唯一」「京都初」という2つの肩書を持つ三牧先生が大切にされている、「お客様第一」という姿勢が印象に残ったインタビューになりました。(聞き手:JMCAA平)
平)まずは、JMCAAのセミナーに参加された理由を教えてください。
先生)私は、京都にある脊椎専門のクリニックに13年間勤務していました。
その後、2018年の9月に「美容鍼サロンHARICA」を開業したのですが、畑違いな分野への転身でしたので、美容鍼を全くのゼロから学んで開業することになりました。そのため、美容鍼を学べるセミナーを探していたときに、JMCAAに出会ったんです。
JMCAAのセミナーを選んだ理由は、クリニックで長年働いていたこともあり、「なぜここに鍼を打つのか」を明確にできる鍼を、美容鍼でも打ちたかったからです。
その点、JMCAAは「美容鍼を医学的根拠に基づいて『解剖学的』、『生理学的』に学べる」という私のニーズを満たしていたので選びました。
平)また、立体造顔美容鍼®上級技術マスター認定鍼灸師を目指そうと思ったきっかけはなんだったのでしょうか?
先生)基礎技術の講習を受けた時点で、「いいな、上級も受けたいな」とは思っていたのですが、決定打は事務局の川畑さんの一言ですね。
川畑さんから、「京都で上級技術を取っている人はまだ誰もいませんよ」と言われたことです。私はそういう言葉に弱いんですよね(笑)。
確かに「京都で唯一上級技術を認定された院」という肩書は大きなPRポイントになっています。
ちなみに、私は京都出身で大学時代もずっと京都で過ごしていたので、京都で開業したんです。隣の大阪は美容鍼サロンがたくさんあるのですが、反対に京都は保守的な土地柄もあってか、まだまだ美容鍼サロンが少ないのが実情です。
平)基礎技術と比べて上級技術を習得するために苦労された点はありますか?
先生) 美容鍼をゼロから学び始めたので、正直、全てが難しく感じました。
その中であえて挙げるのならば、「スムーズに施術をすること」と、「片手挿管」が難しかったですね。暇さえあれば、テレビを見ながらなど片手挿管の練習をしていました。
私が勤めていた脊椎のクリニックでは徒手療法がメインでしたし、鍼もほとんど片手挿管をする必要がなかったので、学生時代以来の猛練習でしたね。
こんな風に、美容鍼の経験がゼロからでも上級技術まで習得できたのは、認定講師の秋元先生やJMCAA代表の岡本先生に技術を細かく教えていただいたからです。
平)JMCAAで技術や理論を学んだことで、鍼灸師の仕事にどのようなプラス効果がありましたか?
先生)学んだこと全てがプラスになっていますが、あえて挙げるならば「カウンセリング」です。
JMCAAの技術には「医学的根拠」があるので、お客様に説明する際に自信を持って話せるんです。自信を持ってお客様に説明すると、お客様にもそれが伝わってお客様との信頼関係を構築しやすいですし、安心してこちらにゆだねてもらえますね。
ちなみに、私の院ではカウンセリングに特に力を入れていて、美容鍼を打つ前に30分くらいはカウンセリングに時間をかけており、その時間を大切にしています。
平)鍼灸師として一番大切にしていることを教えてください。また、院のアピールポイント、もしくはこだわりを3つ教えてください。
先生)鍼灸師として一番大切にしていることは、「お客様第一」の姿勢です。
お客様により満足してもらうためには、正直に言えば鍼を打つのも、徒手療法でもなんでも構わないと思っています。鍼を打つのも、私にとっては「お客様に満足してもらうための1つの手段」と考えています。「この方法を使わなくてはならない」と、考えないタイプなんです。
ただ、今のところ立体造顔美容鍼®で美容鍼を提供することが、お客様に一番満足してもらえると思っています!
また、院のアピールポイントですが、一つ目は内装です。
「鍼灸院・治療院」のイメージではなく、「サロン」というイメージで内装を手掛けました。お客様はやはり女性がメインになってきますので、女性が圧迫感を持たないように密室にするのを避けて、開放感を感じてもらうように格子状の作りにしています。
また、私自身はモノトーンが好きなのですが、デザイナーさんと相談してオレンジを基調としたサロンにしました。ちなみに、院全体の内装を決めるまでに、デザイナーさんと打ち合わせを5,6回重ねましたね。
二つ目は、「peek a body」という最新鋭の姿勢分析器を導入していることです。
この器械は、センサーで関節ポイントを自動認識することにより、測定は最短たった 20秒で終わります。測定すると、筋肉の歪みや、今の姿勢を続けたままだと5年後にどういうリスクがあるかなどの情報をお客様にお伝えできます。内臓疾患や血圧の病気までリスクを予測でる優れものです。
鍼灸師の判断でも、こういった患者さんの筋肉や姿勢の問題についてお伝えできますが、お客様は、客観的なデータを見せた方が納得してくれと思うんです。これも、「お客様を第一」に考え、お客様の視点に立って考えたときにより満足してもらうために導入しました。
三つ目は、トイレです。
女性がメインのお客様になるので、トイレが綺麗だと喜んでいただけるかなと思っています。女性は、どんなにおしゃれなお店でも、トイレが汚いともう行きたくなくなると聞きます。実は、内装ではトイレに一番お金をかけました!元々のトイレの大きさを2,5倍に拡張しています。
平)晴れて上級技術マスター認定コースを修了されましたが、これからお仕事でどのように生かしていきたいですか?もしくはどう生かしていますか?
先生)前述したように、「京都で唯一上級技術を認定された院」というように、宣伝材料として使わせていただいています。
また、技術面でもしっかりと生かして施術しています。お客様のご要望では「たるみをどうにかしたい」が圧倒的に多く、若い女性からは「フェイスラインをすっきりさせたい、小顔にしたい」という要望が多いです。そういったお客様に上級技術で施術して喜んでいただいています。
ちなみに、当院は20代の女性もけっこう多いですし、一番年配のお客様は70代前半と年齢層は幅広いです。
(スタッフ注:三牧先生は、クリニック時代にご高齢のお客様の接客が多かったからか、50代以上のお客様から大変親しみをもってもらいやすいそうです。年配のお客様に対して心がけていることは、自分よりも人生経験を積んだ人生の先輩として敬意を常に持って接することだそうです!)
平)JMCAAの会員になって良かったなと思うことを教えてください。
先生)医学的根拠に基づいた知識を習得できることが一番ですね。
美容鍼以外のジャンルでも、協会に分からないことを質問しても納得できる答えをもらえることは中々ないものですが、JMCAAでは、分からなったことに対して、納得できる答えを教えてもらえるのでありがたいです。
平)最後に、これから上級技術マスター認定コースを受けようと思っている人へ一言アドバイスをお願いします。
先生)「美容鍼を中心に提供しよう」と考えていらっしゃるのならば、基礎技術だけよりも上級技術まで習得した方が、お客様により効果を実感してもらえるようになりますのでおすすめです。
また、まだまだ全国的にも上級技術を持っている先生は少ないので、「差別化を図る」上で役立ちますよ!
~取材を終えて~
三牧先生は、院のInstagramでご自身がはまっていらっしゃる「おしゃれ靴下」をアップされているのですが、靴下にはまったきっかけはお客様だったそうです。というのも、クリニックに勤めていたころのエピソードですが、年配の背中が曲がったお客様がまず目が行くのが「足元」です。そのため、辛い症状を抱えているお客様に少しでも明るい気持ちになってもらおうと思い、目がつきやすい足元の靴下を明るい色にしたら喜んでもらったそうです。「靴下を見るだけで三牧先生だと分かる!」とお声をいただいたそうですよ。心温まるエピソードでした!三牧先生、ありがとうございました。
<サロン情報>
美容鍼サロンHARICA
〒604-8381 京都市中京区西ノ京職司町67-86 マイフラットT201
TEL:075-286-4323