JMCAA会員インタビューvol.20 藤井綾乃先生

JMCAAの取材担当、ライターの沼田です。
取材&ライティングを担当させていただき、鍼灸師のみなさまがどれだけ熱心に手技の向上に努められているか、熱い気持ちでお客様に向き合われているかを知るほどにインタビューがますます面白く感じています!

 


 

 

JMCAA公認 立体造顔美容鍼®
上級技術マスター鍼灸師
藤井綾乃先生

 

第20回目は、愛知県蒲郡市で「美容鍼・往診治療専門 はり・灸 はりねずみ」を運営されている藤井綾乃(ふじいあやの)先生です。

もともと接骨院での鍼灸を担当されていた藤井先生。鍼灸師になって10年目、30歳を迎えるタイミングで「やりたいことがたくさんあるのに、今のままではできることが限られる!もっといろいろなことに対応してあげたい!」との思いが高じたそうです。

その「やりたいこと」のひとつが美容鍼灸。藤井先生がそこから今のスタイルを確立されるまでのお話を伺いました!

 

(聞き手:フリーライター・キャリアコンサルタント 沼田絵美)

 

 

 

沼田)まずは、JMCAAのセミナーに参加された理由を教えてください。

 

先生)30歳を迎えることを機に、勤めていた接骨院を「えいっ」と退職しまして。 どうせなら、退職してできた時間を使って技術向上に取り組もう!何を勉強しようかな?と考えて色々ネットでリサーチしました。

もともと、美容好き。鍼灸学校時代からお世話になっていたエステサロンがあって、そこのエステティシャンの方から、「せっかく鍼灸師になるなら、美容鍼灸も勉強したら?」なんて声をかけられていたので、美容鍼灸には昔から興味がありました。

何をどこで勉強したいのかと考えたときに、やっぱり「自分が受けて良いと思ったものを提供したい」という原点に帰ったのです。

というのも、実は自分自身が刺激に弱いタイプなので。JMCAAのほかにも、美容鍼灸にはいくつか方式がありますが、私には合いませんでした。その時の体調もあったと思いますが、いわゆる「鍼あたり」をしてしまって気分が悪くなってしまったのです。

少しショックを受けつつ、次に施術を受けに行ったのが名古屋会場で講師をされている秋元三奈先生のところでした。「これなら、私も大丈夫。最後まで、施術を受けられてよかった。」と安心しましたね。

さらに基礎コースを受講して、立体造顔美容鍼®の技術が、筋肉へのアプローチを重視していると感じました。接骨院で外傷や筋肉へのアプローチになれていたので、取り組みやすかったということもあるかもしれません。

 

 

沼田)立体造顔美容鍼®上級技術マスター認定鍼灸師を目指そうと思ったきっかけはなんだったのでしょうか?

 

先生)実は、基礎コースを受講してから、上級コースを受けるまでに1年間期間が空いているんです。

基礎コースを受講した後、昔からのお付き合いのあるエステティシャンさんを筆頭に、友人や昔の勤め先の同僚まで声をかけて施術させてもらいました。

実際に施術を重ねて、自分が思い描くイメージに近づけていくために、ある程度経験をした方がいいかな?と思って。そういう意味では「満を持しての上級コース申込み」でした!)

 

 

沼田)基礎技術と比べて上級技術を習得するために苦労された点はありますか?

 

先生)確かに、今までと全く違う手技ですから習得は大変でした。でも、「大変だけど楽しい!」の方が強くて、苦労という印象はあまりありません!

 

 

 

 

沼田)JMCAAで技術や理論を学んだことで、鍼灸師の仕事にどのようなプラス効果がありましたか?

 

先生)あらたに勉強を始めて、社会人・鍼灸師として初めての就職のときには、とても苦労をしたことを思い出しました。それでも、10年近く仕事をしていると、慣れが出てきます。「難しい!」と思えること自体が楽しいです。

 

 

沼田)鍼灸師として一番大切にしていることを教えてください。また、院のアピールポイント、もしくはこだわりを教えてください。

 

先生)鍼灸師としていちばん大切にしていることは素直さです。
お客様に対しても、協会講師の先生に対しても、「伝えたいことを素直に話す」「知らないことを素直に聞ける」ということが大切です。自分に素直になれないと、後で必ずしっぺ返しがきますから。

 

 

沼田)晴れて上級技術マスター認定コースを修了されましたが、これからお仕事でどのように生かしていきたいですか?もしくはどう生かしていますか?

 

先生)美容鍼・往診治療専門の鍼灸師として独立して、2年目に入りました。これからも、お客様に喜んでいただけるよう技術力向上に取り組み続けたいです。

接骨院を退職したきっかけでもある、「身体も診たうえでの美容鍼灸」がテーマです。

 

 

 

 

沼田)JMCAAの会員になって良かったなと思うことを教えてください。

 

先生)JMCAAに入る以前は、愛知県、広くても東海エリアの身近な鍼灸師の先生方との交流が中心でした。

その輪が一気に広がりました。JMCAAの会員オンラインサロン(Facebook)には、さまざまな質問がポストされますが、その質問のなかにその土地柄から生まれるニーズの違いや、まだ知らないことへのヒントがもらえます。他の先生の質問は、自分には全く想像もしなかったような事例もあったりするんです。

JMCAAを通じて知り合った方は、第一線で活動されている尊敬できる方が多く、とても刺激になります。

 

 

沼田)最後に、これから上級技術マスター認定コースを受けようと思っている人へ一言アドバイスをお願いします。

 

先生)JMCAAの立体造顔美容鍼®は、絶対に取得して損はない技術です。今までにない技術だから、学校を卒業してすぐの「新しい技術習得に対するワクワク感」を新鮮に思い出せます。

初心に帰って、思いっきり楽しんでください!

 

 

~取材を終えて~

 

画面越しでもツルスベな肌をお持ちのことがわかる藤井先生に、「やっぱり、ご自身でも鍼打ちます?」と伺ったところ、

「もちろん打ちますよ!でも、美容鍼さえ打っていればいいわけじゃないですよ、きちんと洗顔して保水して保湿して、あとバーム、これは油なんですけど…。そこから時間置いて馴染ませてからファンデです。毎日のお手入れにプラスして人の手が入って、初めて効果があるんです。だから、健康と美容には手間や時間などがかかるんです!!」

となんとも「素直」なお話を熱く教えてくださいました。
その表情は本当にうれしそう…。

最近始めた趣味は「シイタケ栽培」だそうで、その癒し系の雰囲気と率直な語り口のギャップが信頼感を醸して本当に魅力的でした!
藤井先生、ありがとうございました!

 

 


 

<店舗情報>

 

美容鍼・往診治療専門 はり・灸 はりねずみ
愛知県蒲郡市
TEL: 080-9731-5583

 

JMCAA会員インタビューvol.19 佐々木勇太先生

令和2年、新たな年を迎えられたみなさま、今年はどんな目標を立てられましたか?
鍼灸師として技術向上、お客様とのさらなる関係性の構築、情報交換ができる横のつながり…求められるものはそれぞれですが、意欲旺盛に毎日を過ごされる会員の皆様をJMCAAは今年も応援してまいります!

 


 

 

JMCAA公認 立体造顔美容鍼®
上級技術マスター鍼灸師
佐々木勇太先生

 

今回インタビューさせていただいたのは、秋田県横手市「ここみ治療院よこて」・宮城県仙台市「ハリヒト仙台」を運営されている佐々木勇太(ささきゆうた)先生です。

高校を卒業後、鍼灸師とあん摩マッサージ指圧師の資格を同時に取得され、新卒で入社した介護サービス企業で訪問療養マッサージの仕事をはじめられたところからキャリアをスタートされました。

佐々木先生のお話からは、「モチベーション」「行動力」といった普遍的かつ重要なテーマについてのヒントも頂きました!

 

(聞き手:フリーライター・キャリアコンサルタント 沼田絵美)

 

 

 

沼田)まずは、JMCAAのセミナーに参加された理由を教えてください。

 

先生)もともと、美容鍼灸についての興味は学生のときから持っていました。私が通っていた学校は、全国でも古くからある鍼灸学校なのですが、そこには美容鍼灸を学ぶ「鍼灸クラブ」がありまして。僕はそこの部長をしていました。しかし、卒業する時点では、新卒で美容鍼灸の経験が積める就職先は残念ながらありませんでした。

入社した会社で訪問療養マッサージの仕事をしていたのですが、入社して数年、早い段階で管理職になってしまいまして。自分としてはもっと現場にいたかったんです。

27,8歳のころから、休みの日に勉強会に参加し始めたりして「自分のやりたいことって何だ?」と考えて。

そこで原点に戻り、「鍼灸師として技術を向上させたい。美容鍼がやりたい。」と探してたどり着いたのがJMCAAです。

もちろん、他の手法についても調べましたが、Youtubeでの発信を見ていちばん信頼できると感じたことが決め手になりました。

 

 

沼田)立体造顔美容鍼®上級技術マスター認定鍼灸師を目指そうと思ったきっかけはなんだったのでしょうか?

 

先生)秋田には、僕が開業するまで美容鍼の専門院はありませんでした。地域にないサービスを作って、地元のお客様に喜んでいただきたい。基礎コースを修了して、半年ほど実践してみたものの、「これで本当に求められているものを提供できているのかな?」と感じました。僕は美容の勉強もしたことがありませんでしたから。

きっと上級コースにはもっと良いものがあるに違いない。秋田から東京の講習に仕事をしながら通うのは大変ですが、思い切って申し込みました。

 

 

 

 

沼田)基礎技術と比べて上級技術を習得するために苦労された点はありましたか?

 

先生)初回の講習を受けたときの感想は「なんじゃこりゃ」。今まで身に付けてきたことと、概念が違う。発想が違う。

例えば「固い筋肉を緩める」という認識があったものを「あげて止める」という発想に切り替える必要があります。同じ鍼を使っているのに…。

それから僕にとって大変だったのはライン取りです。理論は理解しているはずなのに体現できないのがもどかしかったです。

あとは秋田から仕事の合間を縫っての東京での講習参加も大変でしたね。いちばん近い会場は東京だけでしたから。

1コマ2時間の講習を、1日に2コマ入れていただいて、全部で3日で終わらせるという特別プログラムを組んでいただいたのですが、さすがに終わったときはへろへろになりました(笑)

※佐々木先生には今後、認定講師として仙台会場を新設していただく予定です!もうしばらくお待ちください!(2020年1月時点)

 

 

沼田)JMCAAで技術や理論を学んだことで、鍼灸師の仕事にどのようなプラス効果がありましたか?

 

先生)自分のやりたいことの根底には、「東北で鍼灸を盛り上げたい!」という想いがあります。

10年前、自分が学生だった頃、学校の先生に「鍼灸師で開業しても、食べていけないよ」といわれたことを今でも覚えています。実際、同級生のなかでも整骨院での「揉み担当」をしていたりして…せっかくの国家資格を活かせいていない。

鍼灸が一般の方にまで普及できていなかった。それがここ4,5年前から、美容鍼灸が可能性を拡げてくれました。これなら自分の資格を正しく使える。自分が発信するポジションを、東北エリアで確立させてもらえた、と考えています。

 

 

 

 

沼田)鍼灸師として一番大切にしていることを教えてください。また、院のアピールポイント、もしくはこだわりを教えてください。

 

先生)秋田県横手市に最初に開業した「ここみ治療院よこて」は僕が直接施術しています。次に仙台に開業した「はりサロン ハリヒト仙台」は基本的にスタッフに任せていますが、やはり仙台では「美容鍼灸を待っていました!」というお客様が多く、反響がすごいです。

待っていて下さったお客様にきちんと結果をお返しすることは、当り前のことではありますが大切にしていきたいです。

 

 

沼田)晴れて上級技術マスター認定コースを修了されましたが、これからお仕事でどのように生かしていきたいですか?もしくはどう生かしていますか?

 

先生)これから美容鍼灸で鍼灸師として地元で安心・安定して生活できる仲間を増やすこと。まずは秋田・仙台を中心に東北に情報発信していきます!

 

 

沼田)JMCAAの会員になって良かったなと思うことを教えてください。

 

先生)間違いのない技術のサポートをして下さるところです。特に上級はとても難しい技術ですが。きちんとパッケージとして完成されているから学びやすいです。

それからFacebookの会員用オンラインサロンがとてもありがたいです。一人では解決できないことやごくわずかな症例についても、理論で解説していただけます。

先日も、「鍼灸を行った後、弛みを感じた」という非常に稀なケースについて岡本先生が「こういうケースでこういうことがあると、理論上ありえる」と解説して下さっていました。

 

 

 

 

沼田)最後に、これから上級技術マスター認定コースを受けようと思っている人へ一言アドバイスをお願いします。

 

先生)JMCAAは、「なぜここに鍼を打つのか?」がしっかり決まっていて、教材としてまとまっています。学んできたことをスタッフにも教えられるレベルまで(笑)

そこに至るまで、そばに寄り添ってトップの技を教えてくれます。東北の方、これからお目にかかれるのが楽しみです!

 

 

~取材を終えて~

 

お話を伺っていて、てっきり新卒で入社された会社は退職されている…と思い込んでいたのですが、なんと「少しでも」と引き止められ、まだ会社に籍を置きつつ、会社からは佐々木先生の事業に投資も受けておられるのだとか。

仕事量を想像するだけでも、そのバイタリティに驚かされます。

しかも、入社したきっかけは、「リーマンショックで、東京の会社から内定取り消しを受け、仙台に残って働き始めた」という、モチベーションとしては決して高い状態になりにくい環境でいらしたと聞いて二重に驚きました。

どんなことがあっても、プラスに転じさせることができる「熱量」があることを教えて頂きました。

佐々木先生、ありがとうございました!

 


 

<店舗情報>

 

ここみ治療院よこて
〒013-0061 秋田県横手市横手町三ノ口31−2サンライフB-2
TEL:080-9124-8664

 

はりサロン ハリヒト仙台
〒980-0804宮城県仙台市青葉区大町1丁目4-10 ココエステートジャパン大町ビル305
TEL:022-738-7157

 

 

JMCAA会員インタビューvol.18 中谷好住先生

「JMCAA会員インタビューvol.18」を配信します。

令和元年も残りわずかですが、「今年やり残したことはないかな…?」と考えたときのリストに、「美容鍼の技術習得」があったりはしませんか?

JMCAAについて、また立体造顔美容鍼®上級技術マスター認定についての疑問を解決するヒントになるお話を先輩上級技術マスターの先生方に今月も伺っていきます!

 


 

 

JMCAA公認 立体造顔美容鍼®
上級技術マスター鍼灸師
中谷好住先生

 

今回インタビューさせていただいたのは、大阪府堺市で「美容鍼灸・美容整体・小顔コルギ 玉兎(ギョクト)」を経営されている中谷好住(ナカタニヨシズミ)先生です。

ご自身が体の痛みに悩まれていたことからさまざまなマッサージに興味を持ち、30歳のころ台湾式足つぼの世界に飛び込まれた中谷先生。それ以来、小顔コルギ専門サロン・タイ古式マッサージサロンやカイロプラクティック、台湾式足つぼサロン、整体など、さまざまな技術を学びながら「からだ」に向き合ってこられました。

日々お客様の体に触れるなか、「指じゃ届かない!ここに、『刺せたら』もっと痛みを解消できるのに…」と直感。
「鍼灸師なら、刺すことができる…?それに、鍼灸師は国家資格。お客様から『先生』と声をかけていただくことに見合う知識を身に付けたい!」と42歳で鍼灸師となるべく新たな学びをはじめられたそうです。

そんな中谷先生が「即断即決」したJMCAAとの出会いから、立体造顔美容鍼®上級技術の習得に至るまでのお話を伺います!

 

(聞き手:フリーライター・キャリアコンサルタント 沼田絵美)

 

 

 

沼田)まずは、JMCAAのセミナーに参加された理由を教えてください。

 

先生)いちばんに感じたインパクトは、「立体造顔美容鍼®」という言葉そのもの!
「こんなに的確な言葉を、よう作ったなー!私もこの言葉を使いたい!」と感じました。

 

 

沼田)立体造顔美容鍼®上級技術マスター認定鍼灸師を目指そうと思ったきっかけはなんだったのでしょうか?

 

先生)上級を申し込むことは、基礎の初日に決めていました!…というより、上級にすぐに進める日程を選んで申込をしたので。

これだ!と思っていたので、悩んでいたらそれこそ時間がもったいないですから(笑)

 

 

沼田)基礎技術と比べて上級技術を習得するために苦労された点はありますか?

 

先生)めちゃくちゃ苦労しましたよ!本当に劣等生でした。上級の試験を受けるために必要な回数の講習を受けたというのに、大阪講師の松下先生に「これでは真理先生の試験に合格できるかどうか少し心配です… もう一度講習受けましょう?」と言われてしまうくらい。

自分で言うのもなんですが、「努力の人」なんです私。
本当に不器用だから、そこをなんとか努力でカバーして生きてきたタイプ(笑)

試験までなかなか時間が取れないので、試験前日の新幹線の中で真理先生のユーチューブ動画を何回も見てイメージトレーニングして、当日は麻布ハリークの講師の方に疑問点や技術のコツのアドバイスを頂いて。最終試験のときは真理先生の笑顔のおかげで緊張も取れて、褒めていただきました。合格とお聞きした時はものすごく嬉しかったです。

正直、試験の評価になる「痛かったらダメ」って、はじめは「無茶やな!」と思っていました。だって、鍼を体に刺すんですよ?そんなん痛いに決まってるやん!

でもね。練習してると確かに「痛くない」というときが実際にあるんですよね。

それはなぜ?と考える。その精度を上げていくために集中する。

つまり、それって相手のことを思って打つ鍼ですよね。そんな「おもてなし」の鍼の技術は、JMCAAの上級でしか学べません。ここまで「痛くない打ち方」にこだわっている協会はないんじゃないかな?と思います。

 

 

 

 

沼田)JMCAAで技術や理論を学んだことで、鍼灸師の仕事にどのようなプラス効果がありましたか?

 

先生)自信をもって、美容鍼とからだの鍼、両方をお客様にご提供できるようになったことです

鍼灸師になる以前から、「からだ」に触れることには自信がありました。鍼灸学校でも、からだについては詳しく理論を学ぶことができました。でも、顔に鍼を打つ美容鍼についての技術は当時まだ確立されているものがありませんでした。

「自信をもって学び、成長することが唯一できなかった分野」がお顔のことだったんです。鍼灸学校の先生には、「美顔の鍼なんて鍼じゃない」とまでいう方もいらしたくらいですから。

自信があるということは、迷いがなくなるということ。それが施術コースの内容にも反映されていると感じます。

 

 

沼田)鍼灸師として一番大切にしていることを教えてください。また、院のアピールポイント、もしくはこだわりを教えてください。

 

先生)「お客様の求めていることに応える」ことを大切にしています。目の前のお客様は、何に期待をされて来店いただいているのか?ということに真摯に向き合いたいです。

そのためには、嘘をつかないこと。

過剰な期待をして来られるお客様にはきっちりと「鍼灸では無理です」とお伝えしてご希望に沿った美容クリニックをお奨めします。
でもね。他院をお奨めするだけでは無責任に感じたので近所の美容クリニックの先生を調べてご挨拶に伺いました。「鍼灸では無理なお客様をこちらの院にご紹介してもよろしいでしょうか」って。最初はクリニックの先生の方がびっくりされていましたが、快諾をいただき、今はお客様の紹介はもちろん、何かあった時に相談させていただけるよう体制を整えました。

突き放すのではなく、自分のできるかぎりの情報を責任もって提供する。そうすることで信頼関係が築かれてくるから、お客様はまた何かあったら戻ってきてくれます。

もちろん、できるだけ期待値を越えられる努力をします。たとえば妊婦さんへの施術ができるように学んだこともその一つです。女性として一番しんどい時期を、少しでも楽に乗り越えるお手伝いをしたい。そうやって多方面に知識を拡げているので、豊富なメニューが最終的にお客様を迷わせてしまっているかもしれませんけれど(笑)

 

 

 

 

沼田)晴れて上級技術マスター認定コースを修了されましたが、これからお仕事でどのように生かしていきたいですか?もしくはどう生かしていますか?

 

先生)歳を重ねて肌の調子が悪くなって、この前までなかった自分のマイナス部分を嫌でも実感し始める苦しさ。写真を撮られたくないとか、鏡を見るのが嫌になってくるとか…。

自分もそういう年代なので、こういう気持ちがとてもよく分かります。
だからこそ、そういう年齢を重ねた方に美容鍼灸の力を感じていただきたいのです。
「女として頑張る力」を引き出してあげたいと思います。

 

 

沼田)JMCAAの会員になって良かったなと思うことを教えてください。

 

先生)とにかくお会いする方が全員フレンドリーです!講師の方であっても、上級認定の方も、基礎の方も、みんな平等というか。

設立してからまだ新しい組織ということもあるのだと思いますが、「自分がいちばんの経験者だから!」と威張るような人に会ったことがありません。

真理先生も、いつも「あ~!こんにちは~!!」って元気に声かけてくださって(笑)

みんなで盛り上がっていこう、全員を大切にしようという組織の一員になれてよかったな、と思います。

 

 

 

 

沼田)最後に、これから上級技術マスター認定コースを受けようと思っている人へ一言アドバイスをお願いします。

 

先生)「上級も受けるかどうか迷っている方」なら、迷わず受けてください!とお伝えしたいです。JMCAAはこれからもまだまだ進化すると思います。「上級」を学んでゴールではありません。さらに上のステップに進みたい、そう考えているなら上級での学びは必ず必要です。

「受けると決めている人」へもしも注意することがあるとしたら、「難しい技術を取得する苦労を、努力でカバーする気持ちがない人は向いていません」ということです。お金さえ払えば簡単に取得できるような技術ではないからです。

相手のことを考えて一本一本丁寧に打つ。これ基礎のようですが実は上級技術なんです。上級コースでは技術と一緒にそういう気持ちも学ぶことができますよ。

 

 

~取材を終えて~

 

「即断即決」と「細やかで入念な準備」。

一見相反するような長所ですが、中谷先生は見事に両方を備えていらっしゃいます。
タイ・アメリカ・韓国・台湾など直感に従って本場に学びに行ったり、鍼灸師の資格取得直後にスタッフ採用&路面店をオープンされたり、とにかく「即!行動」エピソードをたくさんお持ちで、「JMCAAも即申込ですよ!」のお話も疑う余地ナシでした。

一方で、このインタビューのためにと、ご自身でそのまま完成原稿になるようなボリュームで質問表に回答を記載して準備くださったことには本当にびっくりしました。(準備期間はわずか数日!)

そのせいか、ついつい取材も盛り上がり、実はこちらでご紹介しきれなかったエピソードもあります…。ぜひ中谷先生に、交流会で直接お話を伺ってみて下さいね。

中谷先生、ありがとうございました!

 


 

<店舗情報>

 

美容鍼灸 玉兎治療院
〒591-8002 大阪府堺市北区北花田町1-46-1 リーノオールウェイズ1階
TEL: 048-856-9511

 

JMCAA会員インタビューvol.17 木ノ内愛佳先生

「JMCAA会員インタビューvol.17」を配信します。

鍼灸師として長いキャリアをお持ちの先生に、さまざまな美容鍼灸団体のなかからなぜJMCAAを選ばれたのか?立体造顔美容鍼®の技術習得に要した時間はどれくらい?など、上級技術マスター鍼灸師資格取得を検討中の先生方の参考になる質問にご回答頂きました!

 


 

 

JMCAA公認 立体造顔美容鍼®
上級技術マスター鍼灸師
木ノ内愛佳先生

 

今回インタビューさせていただいたのは、埼玉県上尾市「大野接骨院」でのお仕事に加え、美容鍼灸に特化した「向日葵鍼灸院」を運営されている木ノ内愛佳(きのうちあいか)先生です。

鍼灸師として20年のキャリアを持ち、柔道整復師・訪問介護員の資格も活かして接骨院で地域の健康を支えてこられた木ノ内先生。外傷やスポ-ツ障害でお悩みのお客様と接することが多い環境で、症例研究にも取り組まれるなど着実にキャリアを積み重ねた鍼灸師ならではの「着眼点」をお聞かせいただきました。

 

(聞き手:フリーライター・キャリアコンサルタント 沼田絵美)

 

 

 

沼田)まずは、JMCAAのセミナーに参加された理由を教えてください。

 

先生)私が美容鍼灸を知ったきっかけは、芸能人のSNSでした。興味を持って鍼の参考書や解剖学の教科書を見直してみても、「お顔」についてのページ自体がほとんどない状態(笑)今から5年ほど前だったと思いますが、当時はまだまだ体系だって美容鍼灸を学べるような環境はありませんでした。

とりあえず「顔に触れる」という経験を積むか、と考えてフェイシャルエステの講座を受けてみたものの、やはり鍼とはまた違います。

20年近く鍼灸師として、柔道整復師として症例研究にも取り組んできたので、やはり理論に基づいた美容鍼灸を学びたかったのです。

そんななか、生理学や解剖学に基づいて実践的に解説されているJMCAAの動画を見て、「私が学びたかったのはこれだ!」と思いました。

 

 

沼田)立体造顔美容鍼®上級技術マスター認定鍼灸師を目指そうと思ったきっかけはなんだったのでしょうか?

 

先生)実は私、基礎講座を受けてから上級技術マスター認定講座を受けるまでは1年半ほど時間が空いているんです。というのも、私は中学生、小学生、幼稚園生3人の母でもあるのですが、そのころは本当に仕事に家庭に手いっぱいで…。

それだけ時間が空いてしまっても、「絶対に上級技術は役に立つ!」という気持ちは消えませんでした。基礎技術を学んで、まずは友人や家族に施術したのですが、とても手応えを感じたからです。

上の子が中学に入り、時間的に少し余裕ができたこともあって上級をスタートしました。とはいえ、忙しいことには変わりなく。主人に協力してもらえる土日中心に、JMCAAの皆さんにもスケジュール調整して頂いたり、名古屋会場に振り替えたりしながら頑張りました!

 

 

沼田)基礎技術と比べて上級技術を習得するために苦労された点はありますか?

 

先生)やはり、それまでとは全く違う手技の感覚をなじませるのに苦労しました。長い中国鍼でも、短い鍼でも、扱いには自信があったのですが…。講習のたびに軌道修正をして、帰宅したら家族を実験台に練習しました。丸いものを見ると引き上げたくなりますね(笑)

なんとか、「イメージ通りに手が動くようになったかな…?」と思えたのはスタートして1ヶ月半くらい経ってからです。70代の父まで実験台にした甲斐がありました。もちろん、父の顔もしっかり上がりましたよ!

 

 

沼田)JMCAAで技術や理論を学んだことで、鍼灸師の仕事にどのようなプラス効果がありましたか?

 

先生)きちんとエビデンスに則った施術ができる、「安心」を提供できるという実感を持って、接骨院の同じ敷地に美容鍼専門の「向日葵鍼灸院」をオープンしました。完全ご予約制の、プライベートサロン的な運営をしています。美容に関することですから、特別な時間もご提供したいです。

 

 

沼田)鍼灸師として一番大切にしていることを教えてください。また、院のアピールポイント、もしくはこだわりを教えてください。

 

先生)体の不調に対してトータルにお客様の体をみることができる、という自信があります。

例えば、「首が痛い、目も疲れていて開かない…」とご相談に見えた男性のお客様に、「目が下がっていますね~このあたりスッキリ引き上げることもできますよ」なんて会話から「ほうれい線消したいなあ」というご相談になったりすることが珍しくありません。

80代のお客様から、「ケガもよくなったし、お化粧ノリが良くなったわ!」なんてお声が聞けるのは本当に嬉しいです。

 

 

沼田)晴れて上級技術マスター認定コースを修了されましたが、これからお仕事でどのように生かしていきたいですか?もしくはどう生かしていますか?

 

先生)年齢や性別関係なく、リピートしてくださるお客様が本当に多いです。当然、お悩みもそれぞれ。その方々に、オーダーメイドの施術をご提案できるのが上級技術マスターの強みです。

 

 

沼田)JMCAAの会員になって良かったなと思うことを教えてください。

 

先生)講師の先生方はもちろん、鍼灸師の先生方との交流が本当に密で、私にとって大切な場所になっています。一つのチームとして、優しく迎えてくださるので、毎回楽しんで参加できます。

それから、勉強になることが本当に多いですね。例えば、「整形手術を受けた方の症例」「免疫力が低下している方の症例」など、なかなか経験することが少ないケースについて全国の先生方から報告をいただけます。自分にも心構えができますし、実際に来店されたときも対応できる幅が広がります。

「相談できる場所がある」安心感があります。

 

 

沼田)最後に、これから上級技術マスター認定コースを受けようと思っている人へ一言アドバイスをお願いします。

 

先生)立体造顔美容鍼®は、お客様を笑顔にできる最高の技術です。

「お疲れ」の状態で来店されたお客様が、輝いた笑顔で帰られるのを見ると、本当に「仕事していて楽しいな~」と思えます。

ケガからの回復には、「即効性」はありません。薄皮を一枚ずつ剥がしていくようなゆっくりした回復のお手伝いが中心です。でも、美容鍼灸はその場で効果が実感できる施術です。

「気持ちをアゲる」ことができるんですよ!とお伝えしたいです。

 

 

~取材を終えて~

 

「美容鍼灸の勉強はしたいと思っているけれど、なかなか時間を作ることが難しい…」こんなお悩みを抱えている方にも「私にもできるかな?」と思っていただけたのではないでしょうか。

お仕事をしながら、母として、娘として、妻として、フルに活躍されている木ノ内先生ですが、笑顔はまるで女子高生のようなチャーミングさ。

「昔からのお客様から、先生は変わらないね~と言われませんか?」とお尋ねしたところ、

「今でも愛佳ちゃん、なんて呼ばれちゃうことも…あ、でも『いやいや、先生って呼ばなきゃいけないね』なんて言ってもらってますから~!」とお客様との愛されエピソードを教えていただきました。

そんな「可愛らしさ」と「理論・エビデンスの追求」の両面をお持ちの木ノ内先生に、先生の魅力が伝わる素敵なインタビューをさせていただきました。

木ノ内先生、ありがとうございました!

 


 

<店舗情報>

 

大野接骨院・向日葵鍼灸院
〒362-0064 埼玉県上尾市小敷谷1ー1
TEL: 048-856-9511

 

JMCAA会員インタビューvol.16 長谷川暢子先生

「JMCAA会員インタビューvol.16」を配信いたします。

同じ鍼灸師の国家資格をお持ちでも、先生一人ひとりが歩んでこられた「ストーリー」はそれぞれ違うものだなあとお話を伺うたびに実感します。
今回のインタビューでも素敵なお話を伺うことができました。

 


 

 

JMCAA公認 立体造顔美容鍼®
上級技術マスター鍼灸師
/1DAY基礎コース大阪会場補助講師
長谷川暢子先生

 

今回インタビューさせていただいたのは、大阪府高槻市で「インディバ&美容鍼灸エステサロン La Beaute ラ・ボーテ」を運営されている長谷川暢子(ハセガワノブコ)先生です。

日本を代表するホテルのエステサロンでエステティシャンとして活躍されていた長谷川先生。エステサロンでは、お店柄、ドクターなど体についての専門知識をお持ちのお客様も多かったとのこと。そんなお客様から当時ごく一部の人にしか知られていなかった美容鍼灸についてのお話を聞かれたことをきっかけに、30歳から鍼灸専門学校に飛び込まれるほど「美」への探究心が旺盛でいらっしゃいます。

そんな長谷川先生が、JMCAAについて熱く語ってくださいました!

 

(聞き手:フリーライター・キャリアコンサルタント 沼田絵美)

 

 

 

沼田)まずは、JMCAAのセミナーに参加された理由を教えてください。

 

先生)「自分のエステサロンを持ちたい」という夢を叶えるための大切なステップだと感じて、鍼灸を学びはじめました。鍼灸師資格を取得後、オープンしたエステサロンで提供する美容鍼灸の技術をきちんと身につけたいと思い、卒業した学校にお願いして追加の授業を受けて勉強しました。

でも、鍼灸のメニューはほとんどのお客様に「リピート」していただけなかったんです。 自分の美容鍼灸に足りないものは何か?と悩みながら美容鍼灸について発信している方の情報を集めるなか、岡本代表が運営されている「麻布ハリーク」の存在と、大阪認定講師の松下先生のインスタグラムにたどり着きました。

本当に、松下先生の発信の一つ一つが輝いているように感じました。
憧れの気持ちで見ていたJMCAAの基礎技術講習の大阪会場の第一回目が開催されることを知り、「これは行くしかない!」という気持ちで即申し込みをしたことを覚えています。

 

 

沼田)立体造顔美容鍼®上級技術マスター認定鍼灸師を目指そうと思ったきっかけはなんだったのでしょうか?

 

先生)基礎講習が終わったあと、「松下先生ともっとお話したい!」と思って、「先生のサロンにお邪魔していいでしょうか?」とお願いしたら、とても快くお招きいただきました。ゆっくりお話を伺い、やっぱり自分の印象通りの素敵なサロンだと感じて「先生に一歩でも近づきたい!」とすぐに上級技術マスターを目指すことを決めました。

 

 

沼田)基礎技術と比べて上級技術を習得するために苦労された点はありますか?

 

先生)かなり苦労しましたよ!フェイスラインを持ち上げながら、キープしながら、次の鍼を用意して…という一連の動作一つ一つが難しい。脇を締めてみたり、腕に力を入れてみたり、本当に手がつりそうになるほど力んでしまって(笑)なれるまで、本当に毎日練習を積み重ねて乗り越えなくてはいけませんでした!

 

 

沼田)JMCAAで技術や理論を学んだことで、鍼灸師の仕事にどのようなプラス効果がありましたか?

 

先生)私が思い描いていた「美容鍼灸」が100%実現できました。

私はエステティシャンとしても、カウンセリング重視でお客様に対応しています。 内面に触れること、話を聞いてもらうことだけでも「癒やす」力がありますから。そのうえで、JMCAAで学んだ知識と技術が自分の中にしっかり根付いたことで、自信を持って「結果」に納得いただけるようになりました。

「施術したその日に、すぐに次の予約につながる」のがその証明だと思っています。

 

 

沼田)鍼灸師として一番大切にしていることを教えてください。また、院のアピールポイント、もしくはこだわりを教えてください。

 

先生)鍼灸師としても、エステティシャンとしても、「お客様ひとりひとりの心に寄り添う」ということを大切にしています。

「鍼が怖い」「痛いかもしれない」…口には出さなくても、不安が心にあるお客様もいらっしゃいます。その不安をどう和らげて差し上げるか。100%の自信をもって「大丈夫」とお伝えできるようにどんな工夫をすればいいか、常に考えています。

お顔ではなくまず手に打ってみる、自分の顔に日々鍼を打っていることをお伝えする、青たんができる場合はどうなるか写真をお見せする…。カウンセリングの充実がこだわりポイントでもありますね。

 

 

沼田)晴れて上級技術マスター認定コースを修了し、さらには1DAY基礎コース大阪会場の補助講師となられましたが、これからお仕事でどのように生かしていきたいですか?もしくはどう生かしていますか?

 

先生)インディバエステ(スペイン・インディバ社のカルベット博士が開発した電気メスと同じレベルの周波数と機能を応用して完成させた総合美容高周波温熱機器)と美容鍼灸の組み合わせで、体全体の不調に対応できるエステサロンとして進化したいです。
「癒やし」をご提供するエステと、「結果」が出せる医の分野である鍼灸の相乗効果を感じています。

JMCAAの補助講師となったことも、勉強になります。講習に来られる方は、皆さん鍼灸師やドクターです。「まったくの素人」に教えるわけではありませんから、その方々をサポートすることで自分も成長できるのが嬉しいです。

 

 

沼田)JMCAAの会員になって良かったなと思うことを教えてください。

 

先生)たくさんの先生方が美容鍼灸に取り組むなかで感じる疑問や質問は、フェイスブックのオンラインサロンを通じてすぐに解消できるところです。

エステサロンは一人で運営しているのですが、やはり孤独を感じることはあります。「これは違うかもしれない…?」という些細な疑問をそのままにせず、知識や技術をブラッシュアップできます。

 

 

沼田)最後に、これから上級技術マスター認定コースを受けようと思っている人へ一言アドバイスをお願いします。

 

先生)エステティシャンから鍼灸師を目指す方は本当に増えていると思います。そして、美容鍼灸を望まれるお客様も増えています。JMCAAでの学びは、「お客様からの信頼度」を高めることに確実に役立ちます。これからも新しい技術が増えるとも聞いていて、「もっとレベルアップしたい!」という気持ちに答え続けてくれる存在です。

美容鍼灸は、JMCAAからスタートしてください!

 

 

~取材を終えて~

 

「体だけでなく、心に不調を抱えているお客様と接することもあります。そんな時、寄り添う気持ちとしっかりした技術への自信があれば、お客様は必ず信頼をしてくださると思うんです。カウンセリング中、これまでの悩みを吐き出して、泣き出してしまうお客様も。強い信頼を寄せていただけたと思って嬉しかったです」

「寄り添う」という気持ちを行動に表せる長谷川先生。大阪会場にご参加を検討中の皆さま、新しい技術の習得に不安な気持ちをお持ちでも、どうぞ安心してお越しください。
きっとお帰りのころには笑顔になられることと思います!

長谷川先生、ありがとうございました!

 


 

<店舗情報>

 

インディバ&美容鍼灸エステサロン
La Beaute ラ・ボーテ

〒569-0071 大阪府高槻市城北町2-7-16モジュール 210号
TEL: 072-648-3639

 

田中一行先生の副代表就任と「ICCO式美顔はり」認定コースの開講について

JMCAA プレスリリース

 

2019年8月、日本メディカル美容鍼協会(以下JMCAA、代表岡本真理)は、新たに、田中一行(たなかいっこう)先生を副代表として迎えることになりました。

 

田中先生は、公益社団法人群馬県鍼灸師会会長、龍華鍼灸院院長、肌リジェ代表として活躍されており、皮膚に特化した散鍼技術「ICCO式美顔はり※」の考案者でもあります。
「ICCO式美顔はり」は、医道の日本2019年2月号で特集され、同年7月には同社からDVDが発売されるなど、近年美容鍼灸業界で非常に注目されている技術です。
※読み方:アイシーシーオーシキビガンハリ(特許庁に商標登録申請中)

 

 

JMCAAでは、美容鍼の3つの作用を大切に考えてきました。
それは、全身治療、筋肉へのアプローチ、そして皮膚へのアプローチです。

 

1つ目の全身治療については、2019年3月に長野式臨床研究会様と共催し、「美容につながる長野式治療入門セミナー」を初めて開催いたしました。今後も健康に美しくなるための鍼灸について、様々な企画や教育の場を考えていきます。

 

2つ目の筋肉へのアプローチについては、協会公認技術「立体造顔美容鍼®」を、これまで400名を超える鍼灸師・医師にお伝えしてまいりました。東京・名古屋・大阪での開講に加え、今年は新たに京都会場がスタートし、年末には福岡でも「1DAY基礎コース」を開講します。

 

そして、今回新たに田中先生を副代表にお迎えし、美容鍼のもう一つの大切な作用である皮膚へのアプローチ「ICCO式美顔はり」を、新たな協会公認技術として皆様にお伝えしていきます。

 

JMCAA会員の皆様には、「立体造顔美容鍼®」に加え「ICCO式美顔はり」を学んでいただくことで、多様な顧客ニーズに応える美容鍼技術の提供が可能になります。
筋肉と皮膚の両面から美容鍼を提供することは、その作用機序を考えたうえでも理想的なアプローチと言えるでしょう。

 

「ICCO式美顔はり」の認定コースは2020年初旬からスタートする予定ですが、2019年末頃には入門編にあたる「ICCO式美顔はり基礎セミナー(仮)」をスタートし、広く会員以外の鍼灸師・医師の皆様にも本技術の基礎を学んでいただく機会を作ります。
「ICCO式美顔はり」やその認定コースについては、今年度中には公式サイトに情報を掲載予定ですので、今しばらくお待ちください。

 

JMCAAでは、「美容鍼を国民から信頼される美容法に」というビジョンを目指し、医学的知識に基づく安全で効果的な美容鍼をこれからも広めてまいります。

 

田中先生が加わった新生JMCAAにますますご期待ください。

 


 

田中一行 プロフィール

 

 

公益社団法人 群馬県鍼灸師会 会長
龍華鍼灸院 院長
肌リジェ 代表

 

1981年 群馬県渋川市生まれ
2004年 明治鍼灸大学(現・明治国際医療大学)卒業
2005年 龍華鍼灸院を開業
2009年 一般社団法人群馬県鍼灸師会理事に就任
2011年 一般社団法人日本鍼灸師会青年委員に就任
2013年 ICCO式美顔はりを開発
2017年 公益社団法人群馬県鍼灸師会会長に就任
2017年 帝国ホテル東京リソークリニックにて非常勤勤務
2019年 肌リジェ高崎を開業
2019年 禅クリニック(銀座)にて非常勤勤務
2019年 日本メディカル美容鍼協会(JMCAA)副代表就任

 

肌を綺麗にすること、患者様に正直な鍼灸をすること、自分自身に嘘をつかないこと、この3つをモットーに美容鍼に向き合っています。鍼灸を誰もが当たり前に受けている世の中を作るために、鍼灸の普及、美容鍼の普及、新卒鍼灸師の活躍できる場の構築などのために日々活動しています。鍼灸以外には、Poppingというジャンルのダンスや、プロ資格を持っているダーツ、子供も頃からやっている野球などが趣味です。

 


 

日本メディカル美容鍼協会(JMCAA)

 

-基本情報-

 

協会設立:2017年5月
協会代表:岡本真理 協会副代表:田中一行
協会代表顧問:城野 親德(シロノクリニック 総院長)
会員数170名(2019年8月14日時点)

 

-本件に関するお問い合わせ先-

 

info@jmcaa.net 担当:川畑

 

JMCAA会員インタビューvol.13 松尾圭士先生

お待たせいたしました!
「JMCAA会員インタビューvol.13」を配信します。

今回も、フリーライター&キャリアコンサルタントの沼田絵美がインタビューを担当いたします。

JMCAA認定講師や上級技術マスターの先生方が認定コースを取得されるまでのいきさつや、立体造顔美容鍼®の技術をどのように生かしているかなど、鍼灸師の皆様に参考になるインタビューをお届けしてまいりますのでよろしくお願いいたします!

 


 

 

JMCAA公認 立体造顔美容鍼®
上級技術マスター鍼灸師
松尾圭士先生

 

第十三回目は、柔道整復師でいらっしゃるお父様、お兄様と共に福岡県県福岡市で「松尾整骨院」を運営しておられる松尾圭士(まつおけいし)先生です。

長年地元で愛される整骨院のお客様に、さらに幅広く健康に役立つ技術を提供したいと鍼灸の道を選ばれた松尾先生は、鍼灸学校時代から美容鍼灸の存在に興味をもたれ、書籍などでコツコツと勉強を続けてこられたのだそうです。

鍼灸師の資格を取得してわずか3年で上級技術マスター鍼灸師となられた松尾先生に、その行動力の源泉を伺いました!

 

(聞き手:フリーライター・キャリアコンサルタント 沼田絵美)

 

 

沼田)まずは、JMCAAのセミナーに参加された理由を教えてください。

 

先生)「美容鍼灸」というジャンルが少しずつ一般の方にも認知されるようになり、「松尾整骨院」に来院されるお客様のなかにも興味を持って下さる方がいらっしゃいました。

僕自身、美容鍼灸について知ったのは鍼灸学校ですが、授業で学べるわけでもありませんでした。書籍などで独学して施術をしてみるけれど、「効果が出るまでに、時間がかかるな…」と感じていたのです。

そんなとき、独学の一環でたまたま出会ったのが岡本先生のYoutube動画でした。その動画を見よう見まねで実践してみたら、今までよりも効果があがったんです。「これはもう直接教えてもらいたい!」そう思ってすぐに1Dayセミナーに申し込みをしました。

 

沼田)立体造顔美容鍼®上級技術マスター認定鍼灸師を目指そうと思ったきっかけはなんだったのでしょうか?

 

先生)1Dayセミナーで実践したのは電気を使った施術でした。動画で見た「引き上げながら鍼を打つ」という技術を身に付けたかったので、すぐに上級コースも申込みました。

もう一つは、岡本先生にお会いして、たまたまその時に困っていたことをお話したら相談にのって下さって…。なんとなくイメージで、「協会の代表さんなんて、話しにくいなあ…」と思っていたのが申し訳ないくらい、話しやすくて優しい先生だったことも、今振り返ると重要なきっかけだったと思います(笑)

 

沼田)基礎技術と比べて上級技術を習得するために苦労された点はありますか?

 

先生)一つ目は、「痛みなく鍼を打つ」技術、二つ目は「引き上げながら鍼を打つ」技術、この2つの技術はそれまで学んできたやり方とは違うので、習得するのは簡単なことではありませんでした。

特に、「引き上げながら打つ」のは、慣れないぶん力が逃げてしまうのですね。講師の先生に、実践的に教えて頂かなければ身につかなかったと思います。

 

沼田)JMCAAで技術や理論を学んだことで、鍼灸師の仕事にどのようなプラス効果がありましたか?

 

先生)美容鍼灸に限らず、「痛みが出にくくなった」ことを実感しています。
「痛っ!」となると、声には出さなくても表情にでたり体がこわばったりしますよね。そういう反応がぐっと少なくなりました。緊張していたお客様で、施術中寝てしまう方が増えたり、ずっと楽しそうにお喋りして下さったり。

「その打ち方だと痛いですよ」とアドバイスいただいたことが、美容鍼灸以外にも活きていると感じます。

 

沼田)鍼灸師として一番大切にしていることを教えてください。また、院のアピールポイント、もしくはこだわりを教えてください。

 

先生)一つ目は、鍼灸師として大切にしたい「痛みがない鍼灸」への追及です。鍼だけでなく、灸でも温熱療法やシールの利用など、負荷がかからない方法を取り入れています。
二つ目は、柔道整復師と連携した施術、
三つ目は、トレーニングルームを併設して健康と美容に役立つ運動指導に力を入れている点です。

 

沼田)晴れて上級技術マスター認定コースを修了されましたが、これからお仕事でどのように生かしていきたいですか?もしくはどう生かしていますか?

 

先生)これまでの当院のお客様、そのご友人の口コミのお客様ももちろんですが、もっと広く、若い年代のお客様にも美容鍼灸について知っていただきたいと考えて、つい先日美容鍼灸部門の専門HPを立ち上げたばかりです。

上級技術マスター鍼灸師のセミナーを申し込んでもうすぐ1年になりますが、もう積極的に広報ができる段階まで来たのだなあと実感しています。

 

沼田)JMCAAの会員になって良かったなと思うことを教えてください。

 

先生)やはり、JMCAAを通じて「きちんと技術を習得しました!」ということをお客様に伝えやすくなったことが一番です。

もう一つ、会員専用のFacebookで、ほかの先生方が質問していることを見ることができる機能がとても役に立ちます。岡本先生や運営の川畑さんがきちんと答えて下さっているので、勉強になりますね。

実は私は自分では質問したことがないのですが、そうしなくても十分なくらい、これまでの質問への回答が充実していると思います。

 

沼田)最後に、これから上級技術マスター認定コースを受けようと思っている人へ一言アドバイスをお願いします。

 

先生)上級のセミナーでは、マンツーマンで技術指導を受けることができます。実際に施術を見てもらいながら、質問がすぐにできる環境はほかにないと思います。

施術の幅が広がることは、間違いありません!

 

~取材を終えて~

 

「優しくて好青年!」という言葉がぴったりな松尾先生。

「常連さんに、『先生、腕上げましたね!』『今までと違うね!』と喜んでいただけたんです」とお話しされているときのうれしそうな表情からも、お客様から愛されるキャラクターであることが伝わってきます。

「予定があっても、効果があるから美容鍼灸は何とかして予約しておかないと!」と、積極的に来ていただけるようになったお客様も増えているそうで、「喜ばれる技術」であることを改めて教えて頂きました。

松尾先生、ありがとうございました!

 


 

<サロン情報>

 

松尾整骨院
〒813-0013 福岡県福岡市東区香椎駅前2丁目10番10号 香椎駅前松尾ビル2階 
TEL:092-661-1050

 

JMCAA会員インタビューvol.12 清野和幸先生

「美容鍼灸の技術を身に付けたいけれど、どこで学ぶか迷う…」
そんな皆様の参考となるよう、JMCAAで上級技術マスターとなられた先生方へインタビューを実施しています!

 


 

 

JMCAA公認 立体造顔美容鍼®
上級技術マスター鍼灸師
清野和幸先生

 

第十二回目は、長野県佐久市で2019年4月に「青空はりきゅう院」を開院された清野和幸(きよのかずゆき)先生です。

「スポーツに取り組む人に関わるお仕事がしたい」という気持ちをきっかけに鍼灸師に興味を持ち、東京の鍼灸学校で学んだ後、トレーニングメインの整骨院で鍼灸師として経験を積まれた清野先生。

どのように美容鍼灸に出会ったか、なぜ立体造顔美容鍼®上級技術マスター認定鍼灸師を目指そうと考えられたかというポイントには、多くの方が共感されるのではないでしょうか。

 

(聞き手:フリーライター・キャリアコンサルタント 沼田絵美)

 

 

沼田)まずは、JMCAAのセミナーに参加された理由を教えてください。

 

先生)私が以前鍼灸師として勤めていたのは、スポーツに取り組む中高生がたくさん来られるような、身体トレーニングをメインにした整骨院です。 一見「美容鍼灸」には縁がなさそうな感じがすると思うのですが、実は、お客様から「美容鍼灸はしていないの?」というお声をたくさん頂いていました。

 

これは需要があるぞ、と感じました。当然それまでの整骨院では導入していないので、いちから学ばなくてはなりません。体に打つ鍼と顔に打つ鍼はやはり違います。

きちんとした美容鍼灸の技術を学びたい…そう思っていた時に、鍼灸学校時代の知人に紹介されたのがJMCAAでした。

 

沼田)立体造顔美容鍼®上級技術マスター認定鍼灸師を目指そうと思ったきっかけはなんだったのでしょうか?

 

先生)実は、JMCAAのほかにも美容鍼灸を教えてくれる講座がありまして。そちらと比較もしました。

最終的にJMCAA立体造顔美容鍼®上級技術マスター認定を選んだのは、美容鍼灸に特化した技術の高さを感じたこと、数回の短期的な講座で取得できると謳っている講座よりも、時間はかかりますがしっかりと技術指導をしてくれる方が、身に付く技術レベルが違うのではないかと感じたからです。

一足先に始めていた知人もいたので、安心してスタートできたことも大きいです。

 

沼田)基礎技術と比べて上級技術を習得するために苦労された点はありますか?

 

先生)筋肉を引き上げながら鍼を打つという、今までに使ったことがない打ち方です。鍼灸師の資格をとってから日が浅い方よりも、むしろ長年鍼灸に携わった方の方が、難しく感じることもあるかもしれません。それくらい、打ち方が全く違いました。

それから、ラインの取り方も難しかったですね。思っているよりも外に流れてしまったり…。男性の方が、普段から顔を鏡で見る機会が少ない分、感覚をつかむまで大変でした。なんとか及第点をいただくまでに、2ヶ月かかったと思います。

とても、2,3回講習を受けただけで習得できるようなものではありません!

 

沼田)JMCAAで技術や理論を学んだことで、鍼灸師の仕事にどのようなプラス効果がありましたか?

 

先生)鍼灸の技術面ではないのですが、講師の先生方みなさんから「気遣い、サービス」について勉強になるなと感じました。言葉遣い、お茶の出し方ひとつとっても、意識されているなと。

自分のお客様対応に、取り入れていけると思います。

 

沼田)鍼灸師として一番大切にしていることを教えてください。また、院のアピールポイント、もしくはこだわりを教えてください。

 

先生)これからの鍼灸師に必要なのは、社会性やコミュニケーション能力だと考えています。鍼灸について知らないことだらけで来店されたお客様に、どうしたら心地よく施術を受けていただけるかに大きく関わってきます。

私の鍼灸院がある長野のお客様は、「やってみたいな」「興味があるな」と思われている方は多いと感じるのですが、実際にすぐに行動される方はそう多くはありません。

鍼灸はいろいろな悩みにお応えできるので、間口を広く、気軽に利用していただけるように明るくてさわやかなイメージにお店を統一しています。

佐久地域で一番頼りにされる鍼灸院を目指して頑張っていきたいです。

 

沼田)晴れて上級技術マスター認定コースを修了されましたが、これからお仕事でどのように生かしていきたいですか?もしくはどう生かしていますか?

 

先生)「ちょっとした悩みを気軽に相談してもらいたい」と思っています。

例えば、美容鍼灸で肌悩みを改善するアプローチに、プラスして姿勢を整えることで「顔の見え方」をきれいにすることもできます。家でもできるストレッチをお伝えすれば、鍼灸で整えた状態を長くキープしやすくなる。そんな風に、トータルでお客様の美容と健康に貢献したいです。

 

沼田)JMCAAの会員になって良かったなと思うことを教えてください。

 

先生)やはり、疑問や質問にすぐにお返事を返してもらえることだと思います。

例えば、以前質問した内容では「顔に貼る置き鍼は、どのくらいの時間置いて置くのが効果的ですか?」と言うものだったのですが、こういう細かい質問にもすぐにお返事いただけるので、とても助かります。

 

沼田)最後に、これから上級技術マスター認定コースを受けようと思っている人へ一言アドバイスをお願いします。

 

先生)私は長野県に在住だったのですが、東京の講座に3ヶ月通って上級技術マスター認定コースをとりました。3ヶ月通うとなると、かかる時間も交通費も決して小さいものではありませんが、あっという間に感じました。

ずっとマンツーマンで指導していただくのですが、もっと先生が誰かに指導しているところを第三者として見学したい、と思うくらいです。

しっかりと時間はかけたほうがいいと思います!

 

~取材を終えて~

 

「実は、美容鍼灸は女性のお客様だけではなくて、最近は男性のお客様にも興味のある方が増えているんですよ」とお話くださった清野先生。

お客様の話をしっかり聞いて、ちょっとした話題からコミュニケーションを拡げられている姿が想像できるインタビューの時間でした。

開設された「青空はりきゅう院」の名前のイメージ通り、さわやかにご対応くださいました。

清野先生、ありがとうございました!

 


 

<サロン情報>

 

青空はりきゅう院
〒385-0051 長野県佐久市中込3011-2小林ビル ミナミ 
TEL:080-8097-7187

 

「美容鍼アカデミックフォーラム2019」開催報告

皆さん、ご訪問ありがとうございます。日本メディカル美容鍼協会の川畑です。
令和元年5月26日(日)に、日本メディカル美容鍼協会(JMCAA)、美容鍼灸の会 美真会、アンチエイジング美容鍼研究会の3団体が初めて共催して行う「美容鍼アカデミックフォーラム2019」(参加者143名)が開催されました。
本会の発起人兼座長として開催報告を記します。

 

 

3団体での初の取り組み

 

皆さんご存知の通り、美容鍼には業界基準となるガイドラインが存在せず、安全で良質な美容鍼が普及するために各教育団体間で共有できる一つの指針を作ることが急務であります。
そこで、志を共にする我々教育3団体は、2018年から1年以上かけて「美容鍼リスクマネジメントの自主的なガイドラインを作る」ことを目標に、議論と検討を重ねてきました。そして、その自主ガイドラインが出来上がった暁には、大きなセミナーを一緒に開催して多くの鍼灸師の皆様にお伝えしよう!ということになって企画されたのがこの「美容鍼アカデミックフォーラム2019」でした。
とにかくアカデミックな内容にしたいという想いから、「アカデミックフォーラム」と命名しました。
美容鍼は研究と呼べるものが少なすぎて、現時点では学会などとは口が裂けても言えませんが、アカデミックフォーラムは会のコンセプトが上手く表現された良いネーミングだったと満足しています。

 

 

 

豪華なゲスト講師陣

 

本フォーラムのゲスト講師陣は大変豪華な顔ぶれとなりました。
まず会の冒頭に基調講演をいただいたのは、2018年に開催された「第36回 日本美容皮膚科学会総会・学術総会」の会頭を務められた尾見徳弥先生(医学博士、クイーンズスクエアメディカルセンター専務理事、日本医科大学客員教授、東京医科大学兼任教授)です。
尾見先生からは、美容皮膚科の歴史をはじめ、各美容医療の特徴と解説、また医療広告ガイドラインまで広く美容医療の基礎について分かりやすくご講義いただきました。
美容鍼を扱う鍼灸師が美容医療の基礎を正しく理解することで、美容鍼との有効な併用法や正しいスキンケアアドバイスも提供することができるので、本講演を機に、今後も鍼灸師がより美容医療の最先端を勉強できる機会を作っていきたいと考えています。
日本美容皮膚科学会が設立されて25年(前身の美容皮膚科研究会を含めると32年)と知り、美容鍼がここから30年でどこまで進歩できるのかに想いを馳せながら拝聴いたしました。
尾見先生のような美容皮膚科界の大先生の講演座長も務めさせていただき、大変緊張しつつも勉強させていただきました。尾見先生、ありがとうございました。

 

 

次の教育講演では、文京学院大学保健医療技術学部教授の樋口桂先生(医学博士)にご登壇いただき、表情筋の解剖学的特徴についてご講義いただきました。鍼灸師の皆さんに身近なところでは、樋口先生は鍼灸専門学校のテキストである「解剖学(第2版)」の著者のお一人であります。
樋口先生の講義では、表情筋の成り立ちから、表情筋の各階層とその特徴、シワの発生機序、血管や神経、またリンパの走行まで、網羅的にお話しいただきました。
皮膚の下には血管・リンパ・神経が複雑に走行しており、表情筋の解剖学を正しく学んでおくことは、美容鍼のリスク管理を考えるうえでも、効果を出すうえでも必須であることを再認識した教育講演となりました。
樋口先生には今後も美容鍼業界を応援いただけることをお約束いただいていますので、また勉強させていただく機会を作りたいと考えています。樋口先生、ご多忙のところありがとうございました。

 

 

そして教育講演の2題目は、東京大学リハビリテーション部鍼灸部門主任として大活躍されている粕谷大智先生による「末梢性顔面神経麻痺の鍼治療」です。最新の海外論文やご自身の研究データを交えながら、末梢性顔面神経麻痺の病態やその治療法、そして表情筋の特徴やパルス通電に関する最新知見と注意点についてご講義いただきました。
美容鍼を提供する鍼灸師が、顔面神経麻痺の最新の治療方針やパルス通電に関する注意点を正しく論理的に学んでおくことで、麻痺のある方や既往歴のある方が美容鍼を受けに来られた際にどのように説明し対応すべきか、参加の皆さんは分かりやすく理解したのではないかと思います。
粕谷先生には、これまでに美容鍼に対する期待と課題をたくさんいただいています。期待に応えられるよう、美容鍼の研究を進めていかなければなりません。
講義とはまったく関係ないんですが、粕谷先生ってお会いするたびに若くなられているように感じるんですよね、どこかで美容鍼受けていらっしゃるんじゃないかな、とひそかに疑っています。

 

 

今回の3名のゲスト講師の講演は、最新の医学的知見に富んだ内容で、今後の美容鍼を担う143名の参加者にとって、また美容鍼灸界にとっても大きな財産になる講義となりました。あらためてご登壇に心より感謝申し上げます。

 

 

主催3団体代表の発表

 

フォーラム後半は、主催3団体の各代表による発表でした。
トップバッターは、美容鍼灸の会美真会代表の折橋梢恵先生。
折橋先生からは、本フォーラムで初めて公開され冊子として配布された「美容鍼リスクマネジメントの手引き」について解説いただきました。
もともとは自主ガイドラインという名前を付ける予定でしたが、ガイドラインと呼ぶには時期尚早と判断し、「手引き」という形になりました。本手引きは、さらに情報を充実させ、第2版、第3版と出していきたいと考えています。本手引きは近く誰でも入手できるように販売する予定ですので、準備が整うまで今しばらくお待ちいただければと思います。
それにしても折橋先生、ご自身の膝にできたアザまで内出血回復の研究対象にして、さすがのプロフェッショナルです。

 

 

続いての発表は、日本メディカル美容鍼協会代表の岡本真理による「内出血の発現頻度研究」です。
岡本からは、内出血の発現機序、出血傾向のある基礎疾患、気を付けるべき併用薬などについて解説した後、麻布ハリークで実施された内出血の発現頻度研究の結果をご紹介いたしました。
美容鍼の技術によって発現頻度には差が出てくるものと思いますが、お客様に内出血が発現する可能性やパルス通電による内出血のリスクについてお伝えするうえで、一つの参考指標として意義のある研究だったのではないでしょうか。
美容鍼による内出血については論文もほとんどありませんので、本研究はどこかで論文としてまとめたいと考えています。

 

 

フォーラムのトリを務めたのは、アンチエイジング美容鍼研究会代表の長谷川亮先生。
長谷川先生には、顔面部へのパルス通電の効果について、予備的な研究成果を発表いただきました。
パルス通電により、フェイスラインや目の下のたるみの改善が見られたこと、皮膚温度の上昇が見られたこと、そして皮下組織の密度に影響を与える可能性があることを実データをもとにご紹介いただきました。
科学的な実証研究が少ない中で、今回の予備研究は非常に意味のあるものであったと思いますし、今後のさらなる研究課題に繋がった素晴らしい取り組みとなりました。
あらためて、業界一丸となって美容鍼の効果研究を推し進めていかなければならないと強く感じた発表でした。

 

 

 

最後に

 

本フォーラムの企画や準備はなかなか大変でしたが、3団体で大型イベントを共催するという新たな試みを達成できたこと、美容鍼の学術レベルを一歩高いところに進められたこと、そして何よりも、今回参加された皆さんの熱気や勉強意欲の強さを肌で感じられたことは、本会の発起人として非常に嬉しく思っています。
この「美容鍼アカデミックフォーラム」は来年以降も継続して開催していきたいと考えていますし、美容鍼が他の美容医療と肩を並べる美容法になる日を夢見て、業界の仲間とともに尽力していきます。

 

最後になりますが、本フォーラムにご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。皆様の熱気と本気は、前に座っていてもひしひしと伝わってきました。全員とご挨拶できなかったのが残念です。
そして、本フォーラムに協賛いただきましたセイリン株式会社様、株式会社メイプル名古屋様、株式会社coco様、ご取材いたいだいた株式会社医道の日本社様にこの場をお借りして深く御礼申し上げます。
また、本フォーラムの準備や当日運営を担当していただいた美容鍼灸の会 美真会、アンチエイジング美容鍼研究会の皆様、皆さんがいなければここまでの会を無事に開催することは不可能でした。3団体は本当に良いチームです、これからも共に志高く頑張っていきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

美容鍼アカデミックフォーラム2019
発起人
日本メディカル美容鍼協会 川畑充弘

第1回「美容につながる長野式治療入門セミナー」開催報告

平成31年3月3日(日)ひな祭りの日に、日本メディカル美容鍼協会(JMCAA)と長野式臨床研究会が初めて共催して行う「美容につながる長野式治療入門セミナー」(参加者60名、スタッフ6名総勢66名)が開催されました。
本記事では、当日の様子をご紹介するとともに、このセミナーが企画された経緯についても少し触れておきたいと思います。

 

長野式との出会い

 

JMCAA代表の岡本真理と長野式との出会いは、約10年前に遡ります。
岡本がまだ鍼灸学校の学生だった当時、渋谷の郷鍼療所にてアルバイトで働いていたのですが、院長の郷宗知先生が長野式治療を取り入れていらっしゃったことがきっかけでした。 余談ですが、郷先生は、故長野潔先生から直接指導を受けたことがあるそうです。
そこで長野式治療の一端を学んだ岡本は、自身が立ち上げた麻布ハリークでも長野式治療を取り入れ、美容鍼灸の現場においても長野式治療の再現性と有効性の高さを日々実感してきました。
「美容の効果を出すためには体の治療も非常に重要であり、それを皆で学べる長野式治療と美容鍼のコラボセミナーを企画したい!」そう思っているなか、共通の知人の紹介で、長野式臨床研究会の岩島先生と出会うことになります。

 

岩島先生との出会い

 

本セミナーの講師を務めたのは、JMCAA岡本真理と、もう一人、長野式臨床研究会東北支部長の岩島信吾先生(岩島治療院院長)です。
この先生がいなかったら、本セミナーの開催は実現しなかったと言っても過言ではありません。
初めて治療院に訪問した際に我々の想いを伝えたところ、その想いに強く共感していただき、長野式臨床研究会代表の長野康司先生を口説いてコラボセミナーを実現してくださいました。
なにせお互い初めての試みで、プログラムもスライドも資料も全くないゼロからのスタートだったため、企画内容や講義内容を約半年にわたって何度も何度もディスカッションし、改善に改善を重ねて作り上げました。
お互い妥協のない良い準備ができたと思います。

 

当日のセミナーの様子

 

12時にスタートしたセミナーを、写真を交えて振り返っていきます。

 

まず第Ⅰ部は、岩島講師による「長野式治療の紹介」からスタートしました。
長野式治療の診断、診立て、治療法の決定、治療の流れについて、動画を交えてお伝えいたしました。 このセッションで長野式の全体像をおおまかに理解することができます。ここで使った動画はこちらからご覧いただけますので、ご興味がある方はご覧ください。

 

岩島講師による治療デモンストレーション

 

第Ⅱ部は、岩島講師による「長野式治療のデモンストレーション」です。
実際に患者役のモデルに対し、診断から治療を行いました。 いろいろと質問をしながら脈診、腹診、火穴診、局所診、腰背診を行う様子や、そこで得られた情報をホワイトボードに書き出し、どのように治療方針を決めていくのかを解説していきます。
その後、実際の治療方針に沿って、刺鍼していきます。 刺鍼後にお腹の圧痛を確認して、また治療を繰り返すといった一連の流れを見ていただきました。


 

岩島講師と岡本による症例解説

 

第Ⅲ部は、本セミナーの目玉企画! 岩島講師と岡本による「症例解説」です。
実際に実在する2つの症例をもとに、岩島講師が長野式治療の診断から治療までを丁寧に順を追って解説していきました。また、途中途中で岡本より美容の主訴改善について身体の鍼灸治療の面からも解説を加えました。
岡本が岩島講師に随時質問もしていきましたので、参加者の皆様もより理解を深められたのではないでしょうか。


 

 

岡本真理による立体造顔美容鍼®デモンストレーション

 

そして、最後の第Ⅳ部は岡本による「立体造顔美容鍼®デモンストレーション」です。
全員が公平に見られるよう、プロジェクターでスクリーンに投影して中継しました。 立体造顔美容鍼®の基礎技術と上級技術を連続してお見せすることはほとんどありませんので、JMCAA会員の皆様にとっても貴重な機会になったようです。


 

懇親会!

 

セミナー終了後は、JMCAAの本部スタッフと長野式臨床研究会のスタッフ、JMCAA会員の数名で懇親会!
ご参加いただいた皆様、大変お疲れさまでした!

 

今後も、本セミナーは非定期に開催してまいります。 東京以外での開催も検討していきますので、楽しみにお待ちください。セミナー日程のご連絡をご希望の方は、美容鍼灸セミナー.comのサイトにてメルマガ登録をお願いします。